2019 11/1 | 「YANO SAORI HOUSE OF JAXX」プロジェクト始動 |
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皆様へHouse of Jaxxという取り組みに至るまでとこれから。
発端は「2020年にチャーリー・パーカーは生誕100周年を迎える」と気付いた時でした。 まず単純に「これはなにかセレブレートしなくては。」と思い、奔走しました。 そして気付いたのは「チャーリー・パーカー100周年」という届くことのない彼への壮大なテーマから、自分たちの手の中に既にあった実際の温もりとパワーでした。 というのもそれは、これまで遠い異国の様々な文化や音楽に惹かれ、陶酔しながらも自ら発信する言語はあくまでBe-bopを使用してきた私の、2020年代からの考え方について強く背中を押した仲間達でした。
今まで、音楽家でありながらもjazzという様式美の中で切磋琢磨していた私からは、どういう仕組みで出来ているかもわからないまま狂喜していた音の中身、内臓、それの作り方。 そこへ足を踏み入れると、かつて家を出て、それでどうしようもなくて。それでも日常を楽しもうとしたストリートの記憶がいとも簡単に呼び覚まされました。 昔子供だった私たちは30代になり、10年来の仲間は圧倒的なパワーと技術を身に付けていました。 彼らと交わした幾千もの戯言は、かけがえのない光であり、今日からは音楽という方法で意志疎通を図り、手を組むわけです。 まだ駆け出したばかりですが回りだした歯車には力があり、光があります。 まだまだお話したいことは尽きませんが、いかなる方法であれ、どうぞご一聴頂いて、また結局ストリートで産まれた私を育ててください。 矢野沙織